1.4. ProofXのインセンティブ設計
ProofX構想の実現には、プロトコルレイヤーとサービスレイヤーがそれぞれ必要です。
私たちProofXは、プロトコルレイヤーである「経験データを蓄積するためのNFTの発行体」としての役割を担いますが、ただ経験データを蓄積するだけではあまり意味はありません。蓄積した経験データであるNFTを活用するサービスがあって初めて、ProofX構想は成立するのです。
そして、ただ私たちの「ProofX構想」という思想を提示しただけでは、ProofXの発行するNFTを活用したサービスを創ろうという強力な動機付けにはなり得ません。そこには、サービスレイヤーに対する適切なインセンティブ設計が必要と考えます。
サービスレイヤーに対するインセンティブ設計
私たちは、「ProofX構想」に共感し、共に「ProofX構想」の実現を目指すサービスを作ってくれる方々(以下、サービサーとする)に対して、以下2点のインセンティブプログラムを提供します。
Allied-Forces Program(連合軍プログラム)
Grants Program(助成金プログラム)
以下、2つのインセンティブプログラムの概要を説明します。
■ Allied-Forces Program(連合軍プログラム)
Allied-Forces Program(以下、AFPとする)は、ProofXのNFTの発行母体(個人および法人)を増やしてくれた個人・法人に対して、ストック報酬を付与するプログラムです。
「ProofX構想」の実現のためには、ProofXのNFTの発行数が非常に重要な要素となります。AFPでは、「NFTの発行母体を新たに増やしてくれた個人・法人」に対して、「そのNFTの発行母体から発生する収益のうち、一定の割合」をストック報酬として支払うプログラムです。(アフィリエイトプログラムと考えていただけると理解がスムーズです。)
具体例でご説明します。例えば、あなたがProofXの仕組みを使って新たに「飲食店でNFTを活用したクチコミサービス」を開発したとします。あなたのサービスは非常に素晴らしく、早速、都内100店舗の飲食店が、あなたのサービスをきっかけにProofXを利用することが決定しました。
上記の例の場合、AFPにより、あなたは100店舗から発生したProofXの収益の一定の割合を、継続して獲得することができます。
ProofXの新規顧客獲得に寄与してくれたサービサーに報酬を支払うのが、ProofXの提供する1つ目のインセンティブプログラム「AFP」です。
■ Grants Program(助成金プログラム)
Grants Program(以下、GPとする)は、ProofXのNFTを活用した有用なサービスに対して、ProofXの収益のうち、一定の額を報酬として分配するプログラムです。
NFTを活用するサービスの中には、AFPの恩恵を受けられないようなサービスも当然存在します。(例えば、保有しているProofXのNFTを活用した口コミサイトを作っても、ProofXのNFTを発行する新規発行母体の獲得には繋がりません。)
しかし、そういったサービサーも、ProofXのNFTの活用方法を創ってくれているという点で、「ProofX構想」に寄与している存在です。
そういったサービサーに対し、私たちProofXは、「収益のうち、一定の額を報酬として分配」する助成金プログラムをご用意する予定です。
また、将来的には、GPにより報酬金を獲得するサービサーを、ProofXユーザーの投票形式などDAO的に決定していくことを検討しています。
プロトコルレイヤーとサービスレイヤーは対等な関係
「ProofX構想」のポイントは、「どちらかのレイヤーが伸びると、もう一方のレイヤーも伸びる」点です。
プロトコルレイヤーが非常に伸びて、NFTの発行母体や発行数が増加し、多くの収益を得られるようになったとします。すると、当然NFTを活用したサービサーのユーザーも増え、結果としてサービサーの収益も増大します。
逆に、サービスレイヤーで非常に有用なサービスが生まれると、これまでNFTに触れてこなかった層も取り込みつつ、サービスのユーザーが増加します。すると当然、NFTの発行数が増加するほか、ユーザーが多くなることでNFTの発行母体となるメリットも増大し、結果としてプロトコルレイヤーも伸びるのです。
つまり、プロトコルレイヤーとサービスレイヤーは、どちらかが伸びればもう一方も伸びる、対等な関係にあるのです。
そして一度どちらかのレイヤーが伸び始めれば、互いにメリットをもたらすループが始まり、「ProofX構想」の実現につながります。
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