1.3. ProofX構想の概要
Last updated
Last updated
私たちは、「1.1. 私たちの問題認識」で述べた問題を解決し、「1.2. 私たちが目指す世界」で述べた世界を実現するため、「ProofX構想」を提案します。
「ProofX構想」とは、「ブロックチェーン技術(NFT等も含む)を活用し、Web3時代のインセンティブ設計を取り入れることで、誰もが自分自身のデータを所有する世界を実現するための考え方」です。
「ProofX構想」には、以下2つのレイヤーが存在します。
プロトコルレイヤー:経験データとなるNFTの発行体
サービスレイヤー:NFTを活用したサービス群
「プロトコルレイヤー」と「サービスレイヤー」の両輪により、世界中の人が経験データをNFTとしてウォレットに蓄積し、プラットフォームの垣根を超えて、様々なサービスを利用できる世界を実現します。
あなたが何かを経験したとき、ProofXプロトコルを用いて、その経験を証明するNFTを発行します。
以下のような、あらゆる経験データの発生タイミングで、その経験のデータとしてNFTを発行しウォレットに蓄積します。
あるイベントに参加した時
あるレストランで食事をした時
ある県や地域に行った時
ある映画を見た時
その他あらゆる経験をした時
発行したNFTには、その経験のメタデータが付与されています。例えば、とあるレストランで食事をした際に、そのレストランで獲得したNFTには、「料理のジャンル」や「価格帯」、「その他レストランの特徴」といった情報を付与できます。
こうすることによって、「これまで取れていなかったリアル世界の経験データを取得することができる」ようになるのです。
NFTを活用する理由は、NFTが持つ「相互運用性」の特徴を利用するためです。
NFTはその特質上、特定のプラットフォームに閉じることなく、NFTに対応する全てのプラットフォームで読み込むことができます。また、それを発行体が制限することは基本的にできません。
その特徴により、NFTの発行体であるプロトコルレイヤーの領域から離れて、あらゆるサービスで蓄積したNFTを活用することができます。
また、NFTの所有権はそのウォレットの所有者(=あなた)に帰属します。
あなたは「ウォレットの接続」という行為を行うかどうかによって、そのサービスに対して、自身に紐づく情報を提示するかどうかを自由に選択することができます。
つまり、自分自身のデータをNFTとして自身のウォレットに蓄積することにより、「あらゆる経験をデータ化し、自身に所有権を帰属させ、利用することで様々な恩恵が得られる」ようになるのです。
各人のウォレットに蓄積された経験データを示すNFTを活用して、様々なサービスを提供することが可能になります。
例えば、NFTの特徴を活用した、以下のようなサービスが考えられます。
NFTの保有者だけが書き込める口コミサイト
NFTの保有数で「オタク度合」を競うランキングサイト
NFTの特徴をうまく利用することで、全く新しいサービスを創ることが可能になります。
NFTの具体的な活用方法は、「3.2.ProofXで発行したNFTの具体的なユースケース」でご説明いたします。